angel you have forgotten your love

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「愛を忘れた天使」という、これから話すお話は私の創作です。

今回は、数日前に何気なくふっと湧いた物語を書いていきます。

 

 

では、はじまりはじまり〜

 

むかーし昔のことではありますが、天界に仲が悪くてしょーがない2人の天使がいたというお話です。

 

この2人、名前をミロとメロスと言いました。

天界でも2人の仲の悪さは有名で、天界の神様が頭を抱えてしまうほど悩ませていました。

 

この日も朝から、この2人は早速、大ゲンカを始めてしまいました。この日はいつになく大きなケンカだったので、とうとう天界の神様も堪忍袋の尾が切れて2人を時空の部屋へ閉じ込めてしまいました。

 

 

この時空の部屋に入ると地上界の色々な年代に産み落とされてしまうのです。

 

ミロとメロスは約30年差で地上に産み落とされるのですが、先に産まれたミロは愛情たっぷりの両親の元でスクスクと元気一杯育ち、成人すると笑顔が素敵なヒマワリの様な女性と結婚しました。

 

そして、ミロは子供を授かります。

 

出産当日、ミロは待合室でソワソワして落ち着きません。

そして「オギャー」と赤ちゃんが生まれた瞬間、ミロは涙を浮かべて喜びました。

読者の皆さんは、もうお気づきでしょうが、

この生まれた赤ちゃんこそ、メロスだったのです。

 

 

そんなことは2人は知る由もありません。だって自分達が天使だった記憶も神様が一時的に消してしまっているんですから。

 

 

ミロはメロスを溺愛します。そんな彼に愛情たっぷりと育てられたメロスもミロを愛していました。

 

仲の良い父と子。天使だった頃のあのケンカはなんだったんでしょうね?って言うくらいです。

 

 

メロスが生まれて数十年が、あっという間に過ぎました。

 

 

だけど…

天使の頃には無い出来事が起ころうとしています。

人間には必ず別れがやってきます。

 

それは人間が天に帰る時です。

 

 

すでに年老いたミロが病床に伏せていました。

そこではメロスが献身的にミロを看護しています。

お互いに懐かしく、楽しい思い出を語り合っていましたが、そんな時に突然、ミロの容態が急変したのです。

 

お別れの時がすでに来ていたのでしょう。

それとも神様の許しが出ていたのでしょうか?

 

意識が遠のいていくメロスにミロは「お父さん戻って来てよ、行かないでください。まだまだ、いっぱい僕を愛して!僕もお父さんをもっともっと愛すから。あなたが僕にくれた愛情は僕の大切な宝物なんです」と、叫ぶと同時にミロは天使だった時の記憶を思い出したのです。

 

一方では、遠のいていく意識の中、メロスはミロの言葉に嬉しさとミロを思う愛情は永遠に消えないと誓ったのでした。

その時、メロスにも薄れゆく意識の中で天使だった頃の記憶が蘇って来ました。

 

目の前で泣いている息子がミロだったとは…

大好きな父親がメロスだったとは…

 

でも、今はミロが愛おしくてしょうがないんです。あんなに仲の悪い2人だったのに、お互いがお互いに愛情を注ぐことで、愛が芽生えたのでした。

2人は気がつくと時空の部屋で目を覚ましました。

もう、2人はケンカなどしません。

もしかして、地上界で仲の良い親子や恋人は、天界では仲の悪い「愛を忘れた天使」だったのかもしれませんよ。

 

 

編集後記

なんかとっても稚拙な文なんですが、この話が頭に浮かんだキッカケは数年振りに会った父親がものすごーく老けていたのがショックで浮かんだ話なんです。いつまでも元気でいると思っていた親も老いる時期が来るんだなぁ。命は有限じゃないんだと改めて気づいたことを巧く物語に出来ないかなと思って書いたんですが、うまくいきませんでしたね笑

でも、結論から言えば「自分の人生今日が一番若い」ってことですね。

親孝行したい年頃になったんだなぁって、思いました。稚拙な文で失礼しました。

 

本日も読んで頂きありがとうございました。

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